Web制作、絶対に失敗したくない!

このコラムをご覧の皆さまの中には、こんな思いでいる方もいらっしゃるのではないでしょうか?Web制作で失敗をしないためには、事前準備が何よりも大切です。

Webサイト制作は、その成果物のクオリティに応じて、時間もコストもかかる大きなプロジェクトです。

せっかくの苦労が水の泡とならないよう、発注者が行うタスクにおいて「最低限、これだけはやっておきたい」ということから「できるだけやっておきたい」といったことまで、STEP1〜STEP4のページに分けてピックアップしていきますので、是非参考にしてみてください!

前回のSTEP2では、制作会社に連絡をする前に、準備しておきたいものをご紹介いたしました。

今回は最終章のSTEP3&4!最終段階であるWeb戦略の下準備と、最後の仕上げについてご紹介していきたいと思います。

STEP3 Web戦略の下準備!提案の質をあげよう!

企業のWebサイト運営では、単にWebサイトの保守運用だけでなく、Webサイトへの流入を増やし、売り上げにつなげるといった「Webマーケティング」を行うことが当たり前になりつつある昨今では、必然的にどのWeb制作会社も「いかに集客につなげるか」という観点で提案をしてくるはずです。Webマーケティングの具体的な戦略に関しては、もちろんプロである制作会社の提案を聞き、判断するということも可能ですが、先述したようなWebサイトの「目的」や「ターゲット」がはっきりしていれば、必要なWeb戦略において、ある程度の肉付けが可能になっているはずです。

このステップで行う下準備として、制作会社からの提案の質を上げるため、あらかじめWeb戦略の方向性を具体化しておくというイメージです。

・参考にしたいサイトを探す

「どのようなサイトにしたいか」

これを制作会社に伝えるとき、参考となるサイトを用意しておけばイメージの共有がスムーズになります。

参考にするサイトをどのように探せばいいのか迷ったときは「競合他社はどんなWebサイトを持っているか」という観点で探すと良いでしょう。

似たサービスを提供する競合他社では、必要とされるWebマーケティングの施策も近く、競合サイトを分析することにより、デザインや訴求したいメッセージの打ち出し方など、自社サイトの具体的なイメージが湧きやすくなります。

・獲得したいキーワードを決めておく

コンテンツや必要なページを決めるため、サイトの設計時からSEOを意識して、どんなキーワードを獲得したいか考えておくとベターです。

企画の設計時にWebサイトのターゲットが明確になっていれば、獲得したいキーワードも導きやすくなっているはずです。

・最低限、盛り込みたいページとコンテンツを決める

発注する前に、盛り込みたいページやコンテンツの内容を、ある程度イメージしておきましょう。

製品紹介ページや会社説明などの定番のコンテンツはもちろん「このページは流入が多いから残したい」「このキーワードで流入を獲得したいので、こういったページが欲しい」など、既存サイトの分析・キーワードの検討をしておけば、具体的に必要なコンテンツが導き出せると思います。

また、必ず使用したいテキストや会社概要やロゴデータ等の画像などがある場合は、あらかじめそちらも用意しておくと、その後のやり取りがスムーズになります。

・デザインイメージを決めておく

デザインの領域は専門知識が必要となりますので、おまかせになりがちなのですが、制作の工数を減らし、コストを下げるためにあらかじめイメージを固めておけると良いでしょう。

具体的なイメージが湧きやすいよう「基調にしたい色」や「参考となるサイト」また「メインで打ち出したいメッセージ」など、依頼するときに伝えられるとわかりやすいです。制作する目的に沿ったデザインのイメージを発注者が提示し、プロの力を借りて実現させるという意識で臨めるのが理想的です。

・運用体制を決めておく

Web制作は「完成させる」というプロセスがまずは大変なため、公開後の運用にまで意識が回らなくなってしまいがちです。しかしWebから成果を出すためには、サイトの公開後の運用こそが大切です。

コンテンツを更新するのは誰にするかなど、あらかじめ明確にしておくと良いです。

また制作会社を選定する際、公開後の運用に関して、どのくらいのサポート体制があるのかを必ず確認しておきましょう。制作会社によっては、Webマーケティングでの施策の立案まで行ってくれるところもあり、サポートの内容は制作会社によって様々です。

STEP4 ここまでできたら完璧!発注前にやっておきたい最後の仕上げ!

ここまで挙げたような準備を進めていくと、作りたいWebサイトの理想像もかなり具体的になっていると思います。理想像が固まれば最後の仕上げとして、適切な形にアウトプットしておきましょう。

個人の頭の中ではイメージが固まっていたとしても、コミュニケーションの過程において、そのイメージがぶれてしまうことはありがちなことです。

Web制作のプロジェクトを、思い描いた理想の形で完遂するためには、これから解説する「RFP」を活用し、社内や制作者との間で、意思統一をとるというプロセスがあると助かります。

RFP(Request for Proposal)とは...

聞きなれない用語ですが、制作会社から提案をしてもらう前に、発注する側が作成する「提案依頼書」となる資料です。

RFPを作らず、曖昧な希望を口頭で伝えた際に、結果的に見当違いな提案に時間を費やすことになってしまったり、制作・発注の両者にとって効率が悪いです。

制作側が提案するものの正確さや効率を上げ、そして企画が進行してからの行き違いを防ぐためにも、まずは発注者側がRFP資料をまとめることが大切です。

■RFPの項目例

ホームページ制作の目的

自社のセールスポイントと弱み

達成したい数値目標(KPI)

ターゲット(ペルソナ)設定

現行のWebサイトの課題

必要なシステム、機能要件

納期

提出物(企画書、見積もり、構成案) など 

社内合意を取っておく

発注までのプロセスのなかで、最終段階として忘れてはいけないのが、上記で決めたWebサイトの条件に対し、社内で意思統一を取っておくということです。

社内で意思統一ができておらず、業者決定後にホームページに必要な機能やコンテンツがブレてしまうようなことがあると、制作の進行に影響を与えてしまいますので、社内でコンセンサスを取る際、先述のRFPのような客観的にわかる資料を作っておくと役立ちます。

いかがでしたか?

ここまでWeb制作における事前準備をまとめてきましたが、企業でのWeb制作のプロジェクトは期限が厳しく決められている場合も多く、時間をかけて準備ができないということもあるかもしれませんが、その場合でも最終的なプロジェクトの成功、という観点から見て、最低限Webサイトの「目的」「納期」「予算」は決めておきたいところです。

また、企画を提案する際に不要なコミュニケーションを減らすという意味でも、参考にできるサイトとデザインイメージは用意しておくとスムーズです。

最後に「社内での意思統一」まで済ませておけば、事前準備をしたことにより、結果的に納期の短縮にも繋がるはずです。

この記事が、みなさまのWeb制作の成功の助けになれば幸いです。plus archではみなさまのWeb制作を、親身に、そして全面的にお手伝いさせていただきますので、まずはお気軽にお問い合わせください。

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