1990年代、インターネットが普及し始めた頃のホームページは、そのほとんどが文字だけのデザインでした。
その後、HTMLやCSSが普及しはじめ、デザイン性の高いホームページが主流となって、現在は雑誌などの紙媒体と同程度の、自由なデザインが用いられています。
今回はそんなデザイン性の高いホームページにおいて、最も重要とも言える画像や写真がもたらすメリットをご紹介いたします。
ホームページのテキストの量は、Googleに対してプラスに働く
ホームページの良し悪しをGoogleが判断する際、基本的にはテキストを見て判断します。その判断基準は多岐に渡りますが、テキストの量がたくさんあるということも重要な基準となります。当然、テキストの量が多いということは、ユーザーにとっても有益な情報がたくさん記載されているということでもあり、そんなホームページのことを、Googleは良いページだと判断してくれます。
ホームページ制作において、画像や写真を使用するべき3つの理由
上述のとおりホームページの制作において、テキストの量は重要なファクターです。SEO対策においては、基本的には画像や写真は大きな意味合いを持ちませんが、そんな画像や写真が、時にはテキストよりも重要な役割を果たすケースもあります。ここでは、そんな画像や写真がもたらす3つのメリットについてお伝えいたします。
①ページからの離脱率を下げる
現代に生きる私たちですが、そのなかでも若年層は文字ばかりのコンテンツを嫌う傾向にあります。これは新聞よりもテレビやインターネット、本よりも動画といった、主に利用される情報を取得できる媒体の変遷からも明らかです。こうした時代のなか、ホームページにおいても、ただ文字が多いだけのホームページは見られることなく、離脱されてしまいます。程よく画像や写真を配置し、ユーザーを飽きさせない工夫が必要なのです。Googleに対してのSEO対策だけに目を向けるのではなく、ユーザーが最後まで読みたくなるようなホームページ制作を行わなければ、アクセス数はあるけれども、コンバージョン率の低いホームページになってしまいます。
②ユーザーの理解を助けるため成約率が上がる
商業的に利用されるホームページは、業種によりその差は多少あるものの、その内容はどれも簡単に理解できるものではないはずです。どうしても専門用語が含まれていたり、文字で伝えようとするとわかりづらくなってしまったりと、初めて見るユーザーにとっては理解しづらいものとなってしまい、その結果として、成約率が低下してしまいます。そんなときにホームページの文章の合間に、図や写真を織り交ぜることにより、ユーザーの理解が深まって、ひいては成約率の向上につながります。
③ユニバーサルサーチの対象となる
実は、画像や写真はSEO対策としても効果を発揮してくれます。現在のGoogleは、ユニバーサルサーチという考え方を採用していて、画像や地図やアプリなど、様々なものを検索することができます。このように、検索対象をホームページだけにとどめず、あらゆるものを検索できるよう改良したシステムのことを「ユニバーサルサーチ」と呼びます。ホームページに掲載された画像や写真は、検索画面に表示され、その隣には必ず自社ホームページへのリンクが張られているので、そこからホームページへと流入するケースが、少なからずあるのです。
この仕組みを活用するためには、ホームページに使用している画像や、写真のaltタグにタイトルを入力し、 その画像がどのような性質のものなのかを、Googleに対して伝えておく必要があります。またサイズの大きい画像や画質の良いものの方が、このユニバーサルサーチにおいては有効だと言われています。
皆様のなかにも「SEO対策のために、テキストの量を増やす」ということだけを意識して、ホームページの制作を行っている方がいるかもしれません。もちろん、テキストが重要であることに変わりありませんが、ユーザーのコンバージョンを高めるため、そして、ユニバーサルサーチに対応するためには、画像や写真を上手く活用していくことが必要なのです。テキストと画像のバランスを考えながら、Googleにとっても、ユーザーにとっても読みやすいホームページの制作を心がけましょう。