皆さん、このマークをご覧になって、どちらのブランドかおわかりでしょうか?ブランドをご存知の方は、ロゴに企業名などの記載がなくても、一目見るだけで「マクドナルド」のロゴだとわかりますよね。
このように、企業の顔とも言えるものが今回のテーマである「ロゴ」です。最近では、誰でも簡単にホームページを作れる時代になりました。その中でサービスを提供するにあたり、たくさんあるホームページや企業の中から、自社のブランドを選択してもらうには、ユーザーにブランドを覚えてもらう必要があります。その為には視覚的にイメージに残りやすいロゴは、特に重要な存在といえます。しかし「ロゴってよく聞くけど、どうして重要なの?」「ロゴにはどんな効果があるの?」「そもそも本当に必要なの?」など、そんな疑問をお持ちの方もいるのではないでしょうか。
今回は「ロゴ」にフォーカスし、ロゴがもたらす効果や、その必要性についてご紹介していきます。
そもそもロゴとは?
「ロゴ」とは、ブランドや企業のイメージを印象づけるように、ロゴタイプやマークなどを組み合わせて図案化したもので、企業名や商品名などを分かりやすく装飾し、図案化したものです。企業文化を構築し、特性や独自性を統一したイメージや、デザイン・メッセージを発信し、社会的な認知度や存在価値を高めていく企業戦略のCI(コーポレートアイデンティティ)を確立するうえでは、欠かせない要素のひとつとなります。
このように、企業の理念やイメージを表した、いわば看板のような存在のロゴですが、企業によってはロゴ制作に1000万円以上をかけている所もあり、それほどロゴは企業やブランドにとって重要な存在であることがわかります。
それでは次に、ロゴを設定することによって得られるメリットについてお話していきます。
ロゴがもたらす5つのメリット
1.ブランドの確立
世の中にはたくさんの企業がありますが、その中で選んでもらえる企業となるには、ユーザーに企業を知ってもらい、覚えてもらう必要があります。ここで、ロゴを利用しない手立てはありません。たとえば名刺交換の際、単なる文字だけの名刺と、ロゴデザインが入った名刺だと、どちらが印象に残りやすいでしょうか?人は、特に視覚からの情報が記憶に残りやすいという事から、やはり後者の方が圧倒的にユーザーの記憶に残ります。
また「お店の名前はわからないけど、ロゴマークはわかる」などといった経験はありませんか?
このように、ロゴは名前以上に印象に残りやすいという効果がある為、潜在意識の中に残るようなアイコンがあるということは、他社との差別化を図ることができ、ブランドの確立にも大きく貢献してくれます。
2.意思決定の単純化
みなさんは喉が渇いた際、コンビニでどのメーカーのミネラルウォーターを購入しますか?
「パッケージが綺麗」「価格が安い」など、人によって選ぶ基準は様々ですが、大抵の方は、ノーブランドの見知らぬ海外ブランドより、知名度の高い、気に入ったブランドを選択するのではないでしょうか。ユーザーによっては、コンビニに入る前からどの商品を買うか、決めている方もいらっしゃるのではないでしょうか?
それは「この企業なら安心する」「この味が好きだ」といった、品質の保証と企業への信頼度からくるもので、情報が定着することによって、無意識のうちにユーザーの購買意欲を掻き立て、意思決定の単純化を図ることができます。
3.価格競争の回避
高品質な商品が増える中で、どうしても同じような商品を目の前にしたとき、ユーザーは価格が安い方に流れてしまいがちです。そうなれば、商品を販売する企業側は価格を下げざるを得なくなり、企業の売り上げ低下に繋がるリスクが生まれます。
しかし、ユーザーがブランドに対し「ここの商品は特別だ」「高くてもこの商品がいい」と、価格以外にプレミア感を見出す事は、他のブランドへと流れにくく、また価格競争を回避できるメリットとなります。
4.ユーザーの顧客化
ブランド化することによって、ユーザーも製品のイメージに対し「自分もこうありたい」と、自己表現のアイコンとして購入するようになります。
たとえば、スターバックスのコーヒーやベンツなど、そのロゴがついている商品を身に付けることにより、ユーザーの自己実現欲や所有欲を満たすという効果があります。しかし、もしこれらのブランドにロゴがついていなければ、同じような認知度と購買意欲には繋がらなかったのではないでしょうか?ブランドのイメージを確立することによって、ユーザーはリピーターとなり、安定した売上へと繋ぐことができます。
5.プロモーションコストの削減
最近では、SNSを利用するユーザーが増え、いちユーザーが情報を発信する機会も増えてきています。「街中でよく見かけるショップ袋」や「おしゃれなインスタグラマーが着ているブランド」など、ユーザーが目にする機会が増えれば増えるほど、ブランドは潜在意識の中に刷り込まれていきます。このように、そのブランドが好きなリピーターのひとりひとりが企業の広告塔となり、CMなどの大きなプロモーションをわざわざ打たなくても、大きな宣伝効果とコストの削減が見込めるのです。
その企業やブランドの理念やイメージを、コンセプトからしっかりと作り込んだロゴは、企業への信頼感と商品へ付加価値の向上へと繋がります。
ロゴを作成したからと言って、必ず商品が売れるというわけではありませんが、ロゴを見ただけで、ブランドがわかるようなアイコンがあるということは、そのブランドの価値に直結することを意味します。
このように、ロゴはうまく活用することによって、企業に大きな力を与えます。皆さんもこの機会に、ブランドイメージからコンセプトまでを一貫した、素敵なロゴを作成してみてはいかがでしょうか?